「AMHが低いですね」と言われた方へ
~卵の数と妊娠力はイコールではありません~
不妊治療の検査で
「AMHが低いですね」
「卵巣年齢が高めです」
と言われ、不安になって来局される方が少なくありません。
中には
「もう妊娠できないのでしょうか」
「閉経が近いのでしょうか」
と涙ぐまれる方もいらっしゃいます。
ですが、まずお伝えしたいのは、
AMHが低い=妊娠できない、ではない
ということです。
AMHとは何を表す数値?
AMH(抗ミュラー管ホルモン)は、卵巣の中に残っている卵胞の数の目安とされています。
簡単に言うと、
「これから育つ可能性のある卵の在庫数」
を反映する指標です。
そのためAMHが低い場合は、
- 卵胞の数が少なくなっている
- 卵巣予備能が低下している
ことを示します。
しかし、
AMHは卵子の質を測る検査ではありません。
つまり、
卵の数が少なくても質の良い卵が育てば妊娠は可能です。
実際に恵花堂薬局ではAMHが低くても自然妊娠や体外受精で妊娠される方は少なくありません。
妊娠に大切なのは「卵の質」
女性は生まれた時に持っている卵子の数が決まっています。
年齢とともに卵の数は減少していきますが、
妊娠のためには
「今から排卵される卵ができるだけ良い状態で育つこと」
が重要です。
卵子は排卵の約半年前から成長を始めます。
その間の
- 血流
- ホルモンバランス
- 睡眠
- 栄養状態
- ストレス
などの影響を受けながら育っていきます。
だからこそ、
今から体質を整えることには十分意味があるのです。
中医学ではどう考えるでしょうか?
中医学では卵巣機能や生殖力は
「腎(じん)」
と深く関係すると考えます。
腎は西洋医学の腎臓だけでなく、
- 成長
- 発育
- 生殖
- 老化
をつかさどると考えられています。
年齢を重ねたり、
過労やストレスが続いたりすると、
腎の力が不足しやすくなります。
これを
「腎虚(じんきょ)」
と呼びます。
AMHが低い方の多くには、
この腎虚の傾向が見られることがあります。
卵の質を高めるために大切なこと
中医学では単に卵巣だけを見るのではなく、
妊娠しやすい身体全体の環境づくりを目指します。
① 骨盤内の血流を良くする
子宮や卵巣に十分な栄養と酸素を届けるためには血流が大切です。
- 冷えの改善
- 適度な運動
などで巡りを整えていきます。
② 腎の力を補う
妊娠力の土台となる腎を養います。
例えば
- 慢性的な疲労
- 足腰のだるさ
- 冷え
- 夜間頻尿
などがある方は腎虚が関係していることがあります。
③ 良質な睡眠を確保する
卵子の成長には睡眠が欠かせません。
特に22時〜2時頃は身体の修復やホルモン調整に大切な時間です。
- 寝る前のスマホを減らす
- 夜更かしを控える
なども妊活では重要です。
④ ストレスを溜め込みすぎない
「AMHが低い」と言われると、
どうしても焦りや不安が強くなります。
しかし過度なストレスは自律神経やホルモンバランスに影響を与えることがあります。
中医学では気の巡りを整えながら、
心身ともにリラックスできる状態を目指します。
最後に
AMHが低いと言われると、
「もう妊娠できないかもしれない」
と考えてしまいがちです。
しかし、
AMHは卵の数の目安であり、妊娠できるかどうかを決める数値ではありません。
大切なのは、
今ある卵をできるだけ良い状態で育てること。
そして、
子宮や卵巣が働きやすい環境を整えることです。
恵花堂薬局では、一人ひとりの体質に合わせて身体全体のバランスを整えながら妊娠しやすい身体づくりをサポートしていきます。
AMHの数値に振り回されすぎず、希望を持って一歩ずつ進んでいきましょう。