暑い中にも秋が感じられるようになった頃にいただきたい薬膳スイーツです。

暑いとどうしても冷たいのみものや食事を摂りがちです。
そのため胃腸が冷えてしまい、胃腸のトラブルを起こしやすくなります。
中医学で胃腸は脾胃にあたります。
脾は『気血生化の源』であり、『後天の精』を生むところでありますのでとても大切な臓です。
脾が弱りますと他の臓にとても影響が出てしまいます。
それ故に、脾の弱りがある方は、まず脾を整えてからとよく言われます。

脾が弱りますとどのような症状が現れるのでしょうか。
食後眠くなる、軟便、疲れやすい、むくみやすい、食欲がない、排出する力がないための便秘等々

そんな時に、スイーツなら食べれそうでしたら甘さ控えめでバター不使用の*かぼちゃのタルト*をぜひ作ってみてください。
秋の養生も入れつつ考えました。

かぼちゃは薬膳では補中益気といって消化機能を正常にし気を補ってくれます。

*かぼちゃのタルト*

材料
フィリング
・かぼちゃ 1/4個
・メープルシロップ 大さじ2~3(かぼちゃの甘さ加減で調節)
・卵    1個
・豆乳80cc~100cc (かぼちゃを潰して卵とメープルシロップを入れたようすで調節)

タルト生地
・薄力粉 90g
・アーモンドプードル 30g
・太白ごま油 30g
・豆乳 20~30g(生地のまとまり具合で調節)
・卵黄 1個
・塩  小さじ1/2
・メープルシロップ 大2

飾り
 梨(潤肺、潤膚)、オレンジ(実-開胃、消食/皮-理気)、竜眼(養心、安神、補気、補血、健脾、和胃)、棗(補中益気、補血、安神)、胡桃(補腎、温肺、潤肌)  『薬膳食典 食物性味表  編著 日本中医食養学会 』 参考文献

作り方
① 初めにタルト生地を作る。
  ボールに豆乳以外の材料を入れてまとめ、最後にまとまり具合で豆乳を少しずつ入れていく。
  よくこねてひとまとまりにする。

② ラップをしき、その上に生地を載せ、その上にラップをする。
 ラップの上から綿棒で方より少し大きめに丸く生地を伸ばしていく。

③ 型に油を薄く塗り、その上から伸ばした生地をかぶせて型にはめていく。
 
④ 余分な生地は取り除く。

⑤ フォークで生地に適度に穴をあける。

⑥ あらかじめ180度に予熱したオーブンに入れて15分タルト生地を焼く。

⑦ フィリングをつくる。

⑧ 細かくきったかぼちゃをやわらかく蒸して、蒸しあがったら皮を取り除きつぶす。

⑨ つぶしたかぼちゃの中に豆乳以外のフィリングの材料を入れて、
 最後に豆乳を少しずつ入れてゆるすぎないようにちょうどよいフィリングにする。
 (ゆるすぎるとかたまるのに時間がかかります。) 

⑩ 焼いたタルト生地にフィリングを流しいれ、
  180度に予熱したオーブンに25分から35分程度様子を見ながら焼く。
  (オーブンのセット時間は機種により違いますのでね。)

⑪ 冷めたら型から外して秋を考えたフルーツや木の実で飾り付けをする。